インプラントは虫歯にならない?周囲炎との違いを解説

インプラント

インプラントは金属製の人工歯根を骨に埋め込む構造であり天然歯のようにエナメル質や象牙質を持たないため、虫歯にはなりません。

しかし虫歯にならないからといって安心できるわけではなく、むしろインプラント特有のリスクである「インプラント周囲炎」に十分注意を払う必要があります。

これは歯周病と類似した症状を持つもので、インプラントを支える歯肉や骨が炎症を起こし最悪の場合は脱落に至ることもある深刻な疾患です。

発症の原因とはプラークの蓄積や不適切な清掃、喫煙糖尿病といった全身的要因が挙げられます。

天然歯における虫歯は細菌が歯質を溶かす病気ですがインプラントの場合は構造上細菌の攻撃を受ける部位が異なり、歯肉との境界部分が最も影響を受けやすい箇所となります。

そのためインプラントには通常の歯磨きに加えて専用の清掃器具やデンタルフロスを活用し、隙間や歯周ポケットのプラークを丁寧に除去することが求められます。

定期的な歯科検診を受けて周囲の状態を管理することで、インプラント周囲炎のリスクを大幅に下げることが可能です。

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